経済の仕組みは資本主義と社会主義の2つに大きく分けられます。
日本という国家は資本主義であることは有名ですね。
しかし、資本主義と社会主義の意味やそれぞれのメリット・デメリットを正しく理解できていない人がいるのも事実です。
ということで、この記事では資本主義と社会主義のそれぞれの意味と、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
資本主義の意味は?
資本主義というのは、私たちのような個人が自由に物や土地などの資産や資本を持ち、自由に商売をすることができる経済の仕組みのことです。
例えば、会社の社長が会社員を雇いますが、これは社長という個人が会社員の労働力を商品として買っていることになります。
そして、会社員が働くことで会社の商品を生産して売却することで、会社が利益を得ることができます。
この利益の一部を給料として会社員に配っているということですね。
このような経済構造を資本主義といって、様々な会社や個人が自分の利益を追求することで経済を活性化させるという考え方です。
この仕組みによって、私たちのような個人は労働力を使ってお金を稼いだり、あるいは資本を使って商品を購入することができるというわけですね。
社会主義の意味は?

社会主義というのは、生産された商品を国民に平等に配分することで貧富の差をなくそうという思想や社会体制のことです。
労働者が生産した商品は国の所有物となり、国民全員に平等に再配分することになります。
この仕組みによって、国民の富が平等になるため貧富の差がなくなるというわけですね。
とはいえ、実際に貧富の差がなくなっているかというと、現実はそうではありません。
実際の社会主義国を見てみると経済格差が生じていることは事実です。
社会主義の体制をとっていても、貧富の差をなくすことは難しいということがわかりますね。
資本主義のメリットについて

資本主義のメリットは、個人で商品の売買が自由にできるので、市場が潤って経済が活発になることです。
例えば、私たち消費者は商品を買うときにどこの会社の商品を買うか決めることができますが、商品の価格や性能を見てどの商品を買うか決定しますよね。
このときにより良い商品を適正な価格で販売するため、企業同士で競争が生まれます。
この企業間の競争が、よりよい商品やサービスの提供となって経済成長につながるわけですね。
ライバル企業がいなければ、現状維持で同じ商品を作り続ければ利益が得られることになり、新しい商品を開発しようという意欲もわかなくなってしまいますからね。
企業間で競争が生まれることが、技術やサービスの向上につながるのは明白です。
労働者にとっても、質の高い商品やサービスが提供できれば企業の利益が増えて給料も上がるので、生産意欲が高まりますよね。
このように資本主義は競争によって、より良い商品や新しいサービスが誕生しやすく、経済成長しやすいというメリットがあります。
資本主義のデメリットについて
資本主義のデメリットは、貧富の差が拡大することです。
市場で競争が生まれる関係上、競争で敗れた企業は利益が下がることになり貧しくなってしまいます。
また利益を追求するあまり、人件費の削減で社員をリストラすることになって、職を失うということも発生します。
利益が出ている企業は高収入となり、逆に利益を得にくい企業では低収入となってしまいます。
個人で見ても、医者やパイロットのように高度な知識や技術が必要とされる人は収入が高く、誰でもできるようなアルバイトでは収入が低くなりますよね。
資本主義である以上は経済格差が広がるのは避けられないデメリットということになります。
とはいえ、逆に医者やパイロットとただのアルバイトが同じ給料だったら嫌ですけどね。笑
高収入を得ている人は懸命に努力してきた人が多いので、報われるためにも給料は高くあってほしいと個人的には思います。
日本は資本主義国家であり、経済格差があることは確かに良くないことですが、ここまで経済成長できたのは資本主義だからであり一長一短ですね。
経済格差が多少あっても経済成長によって国全体が潤うことで、貧しい層でも一定の水準で生活ができている一面もありますよ。
社会主義のメリットについて

社会主義のメリットは、国民が平等に扱われて貧富の差がなくなるということです。
これは社会主義自体が貧富の差をなくそうという思想によって作られた社会体制ですからね。
しかし、実際の社会主義国を見てみると貧富の差がないわけではありません。
中国やベトナムは社会主義国ですが、大企業の創業者はお金持ちですし、田舎の農村では貧しい暮らしをしている人がいます。
社会主義なのに貧富の差が生じているなんて不思議な話だと思いますよね?
なぜこのような経済格差が生じるのかというと、社会主義のデメリットが影響しています。
社会主義のデメリットについて次の頁で詳しく見ていきましょう。
社会主義のデメリットについて
社会主義のデメリットは、競争が生まれないため経済が発展しにくく、国全体が貧しくなることです。
どれだけ一生懸命に働いても貰える給料は一定です。
努力が給料に反映されることがないので、働く意欲が下がってしまい、よい商品やサービスを提供できなくなってしまうのです。
例えば、同じ職場で勤務している働き者のAさんと怠け者のBさんがいました。
Aさんは始業開始から終了まで一生懸命に働いて成果を上げています。
その一方でBさんは懸命には働かずに時々仕事をサボっており、Aさんの半分の成果しか出していません。
しかし、社会主義なのでもらえる給料はAさんとBさんで変わらず、同じ金額だけをもらっています。
すると、Aさんはどれだけ頑張っても見返りがないため、一生懸命に働くことをやめてしまいます。
結果的に職場全体での成果が下がり、国全体が貧しくなってしまうというわけですね。
また国を動かしているのも国民なので、国民に富を平等に配るといっても、国を動かす上級階級の人に多くの富が配分されることもあります。
過去の社会主義国はこのようにして、社会主義体制を維持できずに失敗してしまいました。
それでは現在の社会主義国はどうしているのかというと、経済面においては市場経済へ移行するということをしています。
このことで職業によって給料に差が生まれることになり、資本主義と同様に貧富の差が発生してしまいました。
要するに社会主義のデメリットをなくすために、部分的に資本主義の考えを取り入れているというわけですね。
社会主義も完全に経済格差をなくすことは難しいようです。
経済格差をなくそうと給料を一律にすれば、労働意欲が低下して国全体が貧しくなるという負のスパイラルに陥ってしまいますからね。
資本主義と社会主義はどっちがいい?

資本主義と社会主義について見てきましたが、果たしてどちらが良いのでしょうか?
結論としては、どちらが良いと決めつめるのは難しいです。
個人によって考え方が違うからですね。
「貧富の差を完全になくすべきだ!」と考える人にとっては社会主義の考えの方がよいです。
「努力によって給料を増やせるべきだ!」と考える人にとっては資本主義の考えの方がよいです。
どちらの考えも一理ありますが、現状の日本は資本主義国家なので、日本にいる以上は資本主義の考えに則るしかありませんね。
実際の社会主義国も経済的には競争が生まれて、資本主義国と大して変わらないというのが現状です。
ですので、社会主義が良いと思って社会主義国家に移住しても、あまり意味がないように思います。
資本主義の考えに則って、勉強したり技術を磨いたりして給料を上げるとか、起業して資本家の立場を目指すといった努力をしていきましょう。
むしろ、努力次第で自分の人生を変えることができるというのが一番のメリットかもしれませんね。
資本主義が生活水準を上げてくれる
資本主義は経済格差が広がってしまうデメリットがありますが、貧困層でも最低限度の生活ができるような仕組みになっています。
というのも、日本の経済を見たときに最低賃金は保証されていますし、仕事が困難な場合でも生活保護制度があるため、貧しくて生活ができないということにはなりません。
日本の貧乏な家庭とアフリカの発展途上国を比べたときに、日本の貧困層の方が裕福な暮らしをしているのはイメージしやすいと思います。
これは日本という国全体で経済成長があったからですね。
経済成長によって国の富が増えたことで、貧困層の生活水準が上がっているわけですね。
もし国が社会主義で貧しい場合には、たとえ格差がなかったとしても全体の生活水準が低い状態となってしまいます。
ここまで経済成長できていないはずなので、スマホが普及することや電気や水道、道路などのインフラが整備されるのも遅れていたことになります。
そう考えると、資本主義のデメリット以上にメリットの方が大きいように感じますね。
現に経済大国のアメリカは資本主義国家ですからね。
まとめ
・資本主義は個人で資本を所有して自由に商品を売買できる経済構造のこと。
・経済成長を促進させるメリットがあるが、経済格差が広がるデメリットがある。
・社会主義は国が国民に富を配分して貧富の差をなくすという思想や社会体制。
・貧富の差をなくすメリットがあるが、国が貧しくなり実現が困難というデメリットがある。
今回は資本主義と社会主義の意味とそれぞれのメリット・デメリットについて見てきました。
用語の意味をしっかりと理解して、正しく使えるようにしていきましょう!
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